先日石川県の珠洲市の方で震度5の地震がありました。
今のところ大きな被害は無かったようでとりあえず安心しましたが、これが前震の可能性もありそうだとの意見があります。
現在珠洲市では奥能登国際芸術祭が行われていて、アート感度の高いだーはまは珠洲市をまわってアートを堪能してきたのですね。
とても楽しかったし、珠洲市の特別な雰囲気も久しぶりに堪能した中で・・・これ以上地震なんて起こるのは本当に嫌です。
きっと、大丈夫だ!!(´・ω・)
ということで、本日は2回にわたってお話をした地盤調査データの見方を少し知ってみようの第3弾です。
まだ前回の投稿を見ていない方は先に見てね。
まずはこちらの画像をご覧ください。
地盤調査のときには、機械で地盤データを調査するだけではなく、周辺状況の確認もしています。
地盤を知る時は、もちろん実際に調査をしたデータは大事なのですが、過去の情報や周辺の状況を見ることも大事なのです。
例えばこちらの項目
こちらは周辺建物と路面状況の確認項目で、なぜそんなところを見ているのか?というところなんですけれども、例えば周辺建物のブロック塀や基礎などにクラックがあったり、建物に傾きがあったり、電信柱に傾きがあったり、ラジバンダリしている場合。
これはその辺の地盤が弱く不同沈下が起こっているのではないか?と懸念されます。
以前にお話をした地盤(土地)が弱い地域の特性vol.2にある内容ですね。
その他にも、新規造成地(田んぼ等を埋め立てたばかりの場所)であれば新しく設置した擁壁はどのような擁壁なのか、埋め立てをした土の厚みはどれぐらいなのか、というところも大事な要素となってきます。
新規造成地は、見た目だとキレイでしっかりしていそうに見えます。
例えばこんな感じで。
しかし、実際に地盤調査を行なうと、埋め立てをした箇所は弱いデータであることが結構あります。
人間でもよくあるじゃないですか、見た目美男美女で、男性だとお金を持っていそうで仕事もできそう、女性だとおしとやかな感じっぽくて優しそうって思う人。
いざお付き合いしてみると、思てたんと違う!みたいな。
本当に大事なところは、見た目にも表れているときもありますが、大体見えずに隠れているものです。
まさに地盤なんてそうで、隠れて見えていないけれどお家を建てる上では重要なところです。
あぁ、思えば私も地盤業界に関わる前は、「地盤?なにそれ?うまいの?」なんて言うタチだったのですが、目に見えないマニアックな地盤のことを勉強していく上で、大体の人が軽く考えがちだということを知り、真っ先に大事なところということも知り、地盤の大事さを思い知りましたね。
それは人や物事においても同じなんだということにも通ずるのだとも思い知った次第です。
ということで、地盤調査データの見方を少し知ってみようシリーズは、一旦ここまで!
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