まずは前回記事の、地盤調査データの見方を少し知ってみようvol.1を先にご覧ください。
vol.2では数値ではないところのお話です。
では、まずこちらの画像を見てください。
赤四角内の項目に音感・触感とかいてありますが、これはそのままになるのですが、土質によってここの表記が変わります。
調査員がそれぞれの層に貫入しているときの音感・触感を確認しています。
黄色四角内は土質の表記をしていて、音感・触感と土質はイコールになっています。
では順にお話していきましょう。
音感・触感は無音となっているので、土質は粘性土が主体となっています。
粘性土は小さいときに遊んだ粘土をイメージしてもらえればいいのですが、粘土に木とか差しても無音でしたよね。なので、土質も粘性土と表記されます。
他の表記ではガリガリ・ジャリジャリ・シャリシャリがありますので、続いてこちらの画像を見てください。
ガリガリは角礫が多い土質になっていて、粒の大きい石や砂利が多いということです。ジャリジャリは礫が多い土質で、ガリガリと近いものがありますが、石や角礫の粒が小さめだと思ってもらえればいいですね。なので、ガリガリの層の土質は礫質土となり、黄色四角内に記載されています。ガリガリとジャリジャリは礫質土の表記になります。
このような石達がある地盤だとスムーズに貫入していかないですよね。ただ、このような層が主体の地盤は固い地盤なので、基本改良工事をしなくても良いとなることが多いです。
次にシャリシャリなのですが、こちらは砂が主体となっている土質で、海にある砂や公園の遊び場にあるような砂です。
ただ、砂質土の場合はシャリシャリよりも無音の表記が多いですね。
この場合も黄色四角内に砂質土と記載されます。
次にこちらの画像を見てください。
赤四角内は横棒のグラフ改め如意棒になっていますが、こちらは地盤の強さがグラフとなっています。
こちらの如意棒はシンプルにみてもらえればよくて、黄色の縦線から右側に伸びていればいる程固い地盤、黄色の縦線より左側に短くなればなる程弱い地盤です。
画像のデータでいえば、1番上の層から2.5mまで弱い如意棒が続いているので、これは完全に改良工事をしないといけないデータです。
ちなみに、如意棒って分かりますよね?あの伝説のアニメに出てくるあの如意棒、分かりますよね?
話を戻して、この弱い如意棒が1層あっただけでは弱い地盤となるわけではなく、全体のバランスや元々どのような地盤なのか等々の要素も含まれてきます。
ということで、地盤調査データの見方を2回に分けてお話しましたが、なんとなく分かってもらえるだけでも違うかな~と思います。
詳しいことが聞きたい!という場合は弊社までお気軽にお問い合わせくださいね。
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