最近、池谷裕二さんの進化しすぎた脳という本を読了したのですけれども、まず改めて思うのは研究者や科学者の方々は、やっぱりロマンチスト!
なにかの答えを追い求めるのは、そこにはロマンがあるからなんです!
ワンピースのルフィがひとつなぎの大秘宝を目指すのも、研究者や科学者がとことん研究するのも同じなんです!
そして、脳は解明されていないことがほとんどで、本当に宇宙みたいなんです!
言うだけ言いました、スタッフのだーはまです。
ということで、本日は地盤調査をしたデータの見方を少し知って見ようというお話です。
地盤調査ってなに?な方は先に地盤調査について知ってください。
下の画像は新築を建てられた方やハウスビルダー様は、1度は見たことあるであろうデータです。
なんなんこれ。わけわかめ。
と思う方が大半でしょう。いいんです、それでいいんです。何もこわくありませんよ。(自分がこわい)
専門的な詳細は分からなくてもいいのですが、「改良工事が不要なのはそういう理由なのね」とか「改良工事が必要なのはそういう理由なのね」と知るだけでも、納得レベルが違うと思います。
その逆もしかり、「なぜその判定になったのか?」という疑問をもつこともできると思います。
では、まず先程の写真の調査データ、改良工事が不要になったか、必要になったか、どちらだと思いますか?
チク、タク、チク、タク、チク、タク・・・・・
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・・・・・・・・
はい時間でーす。(ただのうざいヤツ)
正解は「改良工事が必要」の判定です。
なぜ必要なのかを説明していきましょう。
まずこの赤四角内を見てください。
これはロッド(ロンギヌスの槍みたいな鉄の棒)を貫入したときの荷重になります。
1.00が1番重い100kgの重さ、それから順番に0.75は75kg、0.50は50kg、0.25は25kgです。基本的にこの4つの荷重が記載されます。
軽い荷重で貫入するほど、その層は弱いということです。
例えば、25kgの体重の子どもがお米の稲を栽培している田んぼに入ったとして、25㎏の子どもでもスブブと足が沈んでいきますよね。
ということは、この土は柔らかい(軟弱)からそうなるので、地盤調査の視点から考えると軟弱地盤ということになります。
では次にこちらの赤四角内を見てください。
こちらはロッドが貫入した深さの数値なのですが、地盤調査は25㎝ごとにデータを調査していきます。
上から順に、0.25は25cm貫入、0.50は50cm貫入、0.75は75cm貫入・・・となります。
表層から2m以内が1番お家の荷重がかかるので、2m以内の層のデータはとても重要です。
では次にこちらの赤四角内を見てください。
こちらは1層ごとのロッド回転数です。地盤調査の回転数は半回転でカウントするので、画像内にある14,11,17,12の数字を2で割ると1回転の数値になります。
でも、半回転数で解析を行なうので1回転数にしなくてもいいのですけどね。
この回転の数値があればある程固い地盤で、回転が無い程弱い地盤です。
ちなみに、ロッドを貫入させると言っていますが、ロッドの先端部はこのようになっています。
ロッドの先端はソフトクリームみたいな形をしていて、回転させながら貫入させるのですね。
で、稲が植えられている田んぼにこのロッドを貫入させると、柔らかい土だから回転する間もなくサクッと貫入しちゃうじゃないですか。
なので、回転していないということは柔らかい層ということになります。
逆に、固い場合は真っ直ぐ突き刺しても貫入しません。学校のグラウンドの土に旗とか差そうとしても、ちょびっとしか刺さらないですよね。
となるとグリグリ回して差し込もうとしてしまうのが人間の性だと思うのですが、例えば、ワインのコルクをあけるときのようなイメージです。
固いから回して(回転させて)差し込む。このように貫入させています。
で、画像データでいうと深さ0.25~2.50まで「0」が続いています。はい、激弱です。
ただ、ここで見ないといけないのが荷重はどの重さなのか。
荷重でお話した、重い荷重のゼロ回転なのか軽い荷重のゼロ回転なのか、これによってもその層のデータが変わってきます。
画像のデータの場合は0.50と1番重い荷重の半分となっているので、まぁ~弱いです。
ということで、調査データの数値の見方については少しお分かりになりましたか?
数値では無いところのお話をしますので、また見てくれよな!!(少年アニメでありがちなセリフ)
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