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カリブ海ハイチの大地震

14日現地時間午前8時半頃、カリブ海ハイチの西部でマグニチュード7.2の地震が発生しました。

この地震により少なくとも304人が死亡、およそ1800人がけがをしたとのことです。

心よりご冥福をお祈りいたします。そして、一刻も早い復興を願います。

 

現地の状況を見ると本当に悲惨な状況で・・・、今まで日本を含め色々な災害状況を見てきましたが、全く慣れません。いや、慣れることでもないし被害に遭われた方々が1番辛いのですが・・・自然災害は容赦ないことを改めて実感させられます。

遠い場所からですが、微力ながらの支援をさせていただきます。

 

今回の地震に関しての調査はこれからになりますので、2010年にもハイチを襲っている大地震があり、そちらの調査内容(を元にお話をしていきたいと思います。

 

ハイチの建物は木造は少なく、ほとんどは梁がなくフラットスラブ形式のRC骨組みにブロックまたは石を組積みした1~2階建ての建物です。

このときの被害は、特に丘陵地から低地部に入った市街地の建物に全壊・半壊を含むなんらかの被害が多かったようです。

地盤の観点からみると、地盤条件や地形条件からみるとやや複雑で建物被害と地盤振動条件との関連性はもっと詳しい検討が必要となるが、軟弱地盤の地域は少なく、耐震性の低い低層建物が多く被害を受けている。

 

これらの結果をみると、地震の被害に遭う条件はやはり「耐震性の低い建物」になりますよね。

これはハイチだけに言えることではなく、日本で地震が起きたときにも同じような現象が起こっています。

ただ、現在建てられている建物は定められた耐震基準をクリアしている建物なので、ハイチの建物よりは耐震性はありますよね。

なので、耐震基準が定められる前の建物に被害が多くなります。とはいえ、地震の規模によっては耐震等級1,2では耐えられない場合もあるかもしれません。

 

地盤からみた見解でいうと、軟弱地盤の地域は少ないとはいえ低地に被害が多いことをみると、やはり低地も懸念すべき条件ではあると思います。

以前に地盤(土地)が弱い地域の特性vol.1でもお伝えしているように、低地の地域は地盤が弱めの地盤が多いです。

これは地盤の性質がそうなっていて、河川などによって運ばれた泥土などが堆積し、水はけが悪いので特徴なんですね。

ハイチの地盤が日本と同じなのかは分かりませんが、低地ということだけでみると他の場所よりは弱めなのではないかと。

 

必ずしも同じことになるとは言えませんが、耐震性を上げない・低地の地域に住む場合は、建物が地震の被害に遭うかもしれないと、頭の片隅において出来る限りの備えをしておいていただきたいな、と思います。

そんなだーはまは、地震の揺れやすさリスクは低い地域に住んでおります。でも築年数的に現在の耐震基準は満たしていないであろうアパートに住んでおります。

完全無敵は難しいかもしれませんが、現状で出来る限りの対策をしておかないと後悔しても遅いのです。

 

今回は、ハイチの方々へのご冥福をお祈りし、出来る限りの支援をすると共に、改めて自然災害に対する意識を確認するお話でした。